日食のしくみ
日食ってどうして起こるのか、不思議ですね。
また、皆既日食と金環日食はどうして違いが出てしまうのでしょうか。
お話ししましょう。
日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。
日食には、皆既日食、金環日食、部分日食の3つのパターンがあります。
今回の日食は、その中でも特にめずらしい、金環日食が見られるのです。
皆既日食
太陽が月によって、全部隠される日食を、『皆既日食』といいます。
地球からみたとき、太陽と月の見かけの大きさが同じか、月のほうが大きい場合は、月によって太陽がすべて隠されるため、皆既日食となります。
金環日食
太陽の見かけの大きさのほうが、月のみかけの大きさよりも大きい場合に、月のまわりから太陽がはみ出して、まるで金のリングになる日食を、『金環日食』といいます。
金環日食が起こるしくみは、地球と月の距離が関係しています。
月は、地球のまわりをほぼ1ヶ月かけてまわっていますが、その軌道は楕円形になっているため、月と地球の距離が変化します。
月が地球から遠いときに日食が起こると、太陽がすべて隠れず、金環日食となります。
部分日食
太陽が月によって、一部だけが隠される日食を、『部分日食』といいます。
また、日食は、見る場所によって始まる時刻や、大きく欠ける時刻も違います。